今回の第四弾は熊本編です。
前回の第三弾からの続きとなります…
小鹿田焼の里を後にして、
お次は熊本へと向かいます。
目的は…こちら。
『小代焼ふもと窯』
こちらも昨年の民藝展にご参加いただき、
大変お世話になった窯元です。
今回は、その時にもお世話になった、
二代目の尚之さんにお話しを聞かせていただきました。
ふもと窯は登り窯で年に5回程度焼き上げているそうです。
登り窯は大きいので、
熱効率もよく最小時間で前室の温度と同じ温度を作れる良さがあります。
下から上へと階段状に段が出来ていて、
下段から一段ずつ、焼きながら段々に上段へと熱い温度を移動させながら焼いていきます。
この日は急須を作られていました。
ふもと窯に使用している土は3箇所から集めた土をバランス良く混ぜて使っているそうです。
土の採取はすべて地元である荒尾の土だけを
使うそうです。
こうした焼き物に適した環境に日々感謝をしながら、
作陶に励まれているそうです。
尚之さんは窯は母だと言います。
そこから生み出されるうつわ達は子。
焼き上がったうつわ達からはパキパキと
貫入が入る音が鳴り渡り、
それはまるで産声のようだと。
平安時代から一大窯業地帯として栄えていた
この荒尾の地で、現在では息子さんと共に、
暮らしに纏わる様々なうつわを日々作り続けています。
つづく